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第26巻 第1号 1993年1月 [目次] [全文 ( PDF 493KB)]
原著

血中ムチン関連抗原値と胃癌の進行度との関係についての研究

前田 清, 鄭 容錫, 加藤 保之, 乾 嗣昌, 金 光司, 小野田 尚佳, 金銅 康之, 新田 敦範, 久保 俊彰, 曽和 融生

大阪市立大学第1外科

 胃癌患者170例および健常人120例を対象とし術前で未治療時の血清中シアリルTn抗原値(Sialyl Tn antigen;以下STN)を測定し,胃癌の進行度,予後との関係について検討した.胃癌患者170例の血清中STNの陽性率は20%,平均(Mean±SD)51.6±143.3 U/ml,健常人ではそれぞれ,7.5%,31.1±12.1 U/mlであった.stage別陽性率ではstage I 7.6%,II 4.8%,III 14.3%,IV 43.5%と組織学的進行度が進むにつれて,陽性率も高くなり,臨床病理学的諸因子別にみてもリンパ節転移,脈管侵襲,壁深達度が高度になるほど有意に陽性率は高かった.また,血清STN値と予後との関係ではmedian survivalでみるとstage III症例においてSTN陽性群では11か月,陰性群では46か月であり,陽性群は陰性群に比べて有意差はないが,予後不良の傾向がみられた.今回の検討にて血清STNの測定は胃癌患者の予後の指標として有用であると思われた.

索引用語
sialyl Tn antigen, serum tumor marker, carcinoma of stomach

日消外会誌 26: 32-37, 1993

別刷請求先
前田 清 〒554 大阪市阿倍野区旭町1-5-7 大阪市立大学医学部第1外科

受理年月日
1992年9月9日

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