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第26巻 第1号 1993年1月 [目次] [全文 ( PDF 534KB)]
症例報告

特発性食道破裂4例の臨床的検討

水谷 郷一, 幕内 博康, 町村 貴郎, 島田 英雄, 菅野 公司, 森屋 秀樹, 堀江 修, 宋 吉男, 杉原 隆, 花上 仁, 佐々木 哲二, 田島 知郎, 三富 利夫

東海大学第2外科

 われわれは4例の特発性食道破裂を経験しその臨床的検討を加えたので報告する.年齢は40~63歳ですべて男性であり,4例ともに飲酒後の嘔吐を契機にして発症した.初診時に診断できたものは4例中1例のみであり,他の3例は正診できなかった.治療は1例が保存的に他の3例は手術を施行した.手術を施行した1例が敗血症で死亡したが他の3例は軽快退院となった.診断に際しては本疾患の認識が最も重要であり,胸部X線写真,胸部computed tomography(以下:胸部CTと略す),ガストログラフィンを用いた食道造影を早期に行うことが大切である.また治療は,1)破裂孔が比較的小さい.2)破裂が縦隔内にとどまっている.3)縦隔内の汚染が軽度である.4)胃内容が持続的に逆流しない4つを満たすものは保存的治療とし,それ以外の症例は手術により穿孔部の閉鎖,胸腔および縦隔内の洗浄,確実なドレナージを行うことが原則と考えられた.

索引用語
spontaneous rupture of the esophagus, Boerhaave syndrome

日消外会誌 26: 82-86, 1993

別刷請求先
水谷 郷一 〒259-11 伊勢原市望星台 東海大学第2外科

受理年月日
1992年9月9日

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