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第26巻 第3号 1993年3月 [目次] [全文 ( PDF 572KB)]
原著

再発食道癌の治療成績に関する検討

北村 道彦, 阿保 七三郎, 橋本 正治, 泉 啓一, 四釜 俊夫, 鈴木 裕之

秋田大学第2外科

 再発食道癌の予後の向上を目的として,当科の治療成績を分析した.全症例の50%生存月数は7か月であった.再発癌に対する積極的治療施行例では非施行例に比べ予後が有意に良好であった.治療法別にみると,放射線療法施行例は化学療法施行例よりも予後が有意に良好であった.放射線療法施行例では嗄声を中心とする臨床症状により発見される例が73%を占め,腫瘤の長径は平均4.4 cmで,臨床症状発現から治療開始までは平均2.8か月を要していた.直接効果では39%が有効と判定された.定期検査で発見された例では腫瘤も小さく,有効率も高く,予後も良好であった.手術的療法施行例は4例あり,1例は17か月後に死亡したが,他の3例はそれぞれ6,20,22か月を経た現在も生存中であり,予後は比較的良好であった.Interleukin-2の腔内投与は優れた局所制御効果を示した.以上より再発食道癌の予後向上のためには,早期診断と再発形式にあわせた積極的な治療が重要と考えられた.

索引用語
treatment for recurrence of carcinoma of the esophagus

日消外会誌 26: 764-769, 1993

別刷請求先
北村 道彦 〒010 秋田市本道1-1-1 秋田大学医学部第2外科

受理年月日
1992年10月7日

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