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第26巻 第3号 1993年3月 [目次] [全文 ( PDF 633KB)]
原著

進行胆嚢癌(stage III,IV)の拡大手術と成績―予後からみた胆道癌取扱い規約とAJCC分類の比較検討―

岡本 篤武, 鶴田 耕二, 小野寺 時夫

東京都立駒込病院外科, 東京都立府中病院

 肉眼的治癒切除が行われた進行胆嚢癌切除37例(胆道癌取扱い規約stage III 14例,IV23例)について,癌の進行度と術式および予後について検討した.25例に肝切除と他臓器合併切除の組み合わせが行われた.3年以上の長期生存は8例に得られたが,3例は他臓器浸潤(si)によるstage IVで,1例にhinf3を認め,5例はseによるstage IIIであった.8例の癌の進展の特徴は,1例はn4であったが,7例はn0,binf0で,おもに漿膜因子で進行していた点であった.stage IIIとIVの間には,生存率に有意差を認めなかった.一方AJCCによるTNM分類に従うと,stage II 15例,III 18例,IV 4例となり,stage IIとIIIの間で生存率に有意差を認めた(p<0.01).この結果は,AJCC分類では,癌の進行度の重きを他臓器浸潤よりリンパ節転移に置いているためであり,自験例の胆嚢癌の予後は,AJCC分類でより明確に反映され,合理的と考えられた.

索引用語
carcinoma of the gallbladder, prognostic factor, AJCC

日消外会誌 26: 829-835, 1993

別刷請求先
岡本 篤武 〒113 文京区本駒込3-18-22 東京都立駒込病院外科

受理年月日
1992年11月11日

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