有限責任中間法人日本消化器外科学会公式サイトへリンク 日本消化器外科学会雑誌 Online Journal
メインナビゲーションを飛ばす
ホームへリンク
最新号へリンク
既刊号へリンク
論文検索へリンク
投稿規定へリンク
編集委員会からへリンク
公式英文誌へリンク
購読のご案内へリンク
閲覧上のご注意へリンク
書誌情報 Japanese Englishページへリンク
第26巻 第3号 1993年3月 [目次] [全文 ( PDF 560KB)]
症例報告

著明なリンパ球漫潤を伴った食道大細胞性未分化癌の1例

森本 卓, 板橋 正幸, 廣田 映五, 渡辺 寛1), 加藤 抱一1), 日月 裕司1), 山口 肇, 石川 勉**, 佐伯 啓三2)

国立がんセンター研究所第1病理, 国立がんセンター中央病院外科1), 同 内科, 同 放射線診断部**, ミドリ病院外科2)

 膵頭部のリンパ節転移巣が先に切除された食道のリンパ球の著明な浸潤を伴う大細胞性未分化癌のまれな1例を報告する.症例は56歳の男性で,検診にて膵頭部腫瘍を指摘され膵頭十二指腸切除を受けたが,組織所見は未分化癌のリンパ節転移であり,同時に早期胃癌(印環細胞癌)を合併していた.この時の全身検索では原発は不明であったが,術後9か月後,食道に粘膜下腫瘍様病変が指摘され生検の結果未分化癌と診断され,同時に表在性の中分化型扁平上皮癌も併存していた食道多発癌であった.食道亜全摘術を行った.切除標本では著明なT-cell主体のリンパ球浸潤を伴う大細胞性未分化癌であった.食道未分化癌の報告例はその多くがリンパ球浸潤を伴わない小細胞性未分化癌である.低分化癌へのリンパ球浸潤は乳腺,食道や胃での報告例がある.また本症例は食道胃重視,食道多発癌であるうえ,食道では極めてまれなリンパ球浸潤を伴う大細胞性未分化癌の症例であった.

索引用語
large cell type undifferentiated carcinoma of the esophagus, undifferentiated carcinoma with lymphoid stroma, multiple primary carcinoma of the esophagus

日消外会誌 26: 859-863, 1993

別刷請求先
森本 卓 〒553 大阪市福島区福島1-1-50 大阪大学医学部第2外科

受理年月日
1992年11月11日

ダウンロードサイトへリンク PDFを閲覧するためにはAdobe Readerが必要です
このページのトップへ戻る
メインナビゲーションへ戻る
Copyright © 日本消化器外科学会