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第26巻 第3号 1993年3月 [目次] [全文 ( PDF 464KB)]
症例報告

S状結腸憩室穿通による結腸間膜膿瘍の1例

伊東 重義, 久保 章, 山内 毅

横須賀市立市民病院外科

 S状結腸憩室が結腸間膜に向けて穿通し,結腸間膜膿瘍を形成した症例を経験したので文献的考察を加えて報告する.症例は52歳の男性で,下腹部痛,肛門出血を主訴として当院に入院した.入院後,腹膜刺激症状が明らかになったため汎発性腹膜炎の疑いのもとに手術が施行された.開腹によりS状結腸間膜内に大きさ8.0×6.0×2.0 cmの腫瘤が形成されている事が明らかになった.S状結腸憩室が結腸間膜に向かって穿通し膿瘍を形成したものと思われた.膿瘍を含めてS状結腸切除術が施行された.膿瘍内腔には約50 mlの膿が認められた.術後経過は良好であった.
 結腸間膜膿瘍の発生はまれであるが,診断が困難な面があり,経過が遷延した症例が報告されている.早期に手術を施行することが可能であれば良好な経過が得られると考えられた.

索引用語
intramesocolic abscess, intramesenteric penetration, sigmoid diverticulitis

日消外会誌 26: 962-966, 1993

別刷請求先
伊東 重義 〒240-01 横須賀市長坂1-3-2 横須賀市立市民病院外科

受理年月日
1992年10月7日

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