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第26巻 第4号 1993年4月 [目次] [全文 ( PDF 458KB)]
症例報告

食道切開下に粘膜側から切除しえた頸部食道血管腫の1例

山下 芳典, 平井 敏弘, 向田 秀則, 岩田 尚士, 佐伯 修二, 吉本 晃宏, 峠 哲哉, 安井 弥, 島本 丈裕**

広島大学原医研外科, 同 第1病理, 同 第1内科**

 食道血管腫の報告例は少なくまれな疾患である.症例は53歳の男性,主訴はなく職場検診で食道透視上,頸部食道右壁に26×13 mmの円形透亮像を指摘された.食道内視鏡では,上切歯列より22 cmの頸部食道右壁に青色調の柔らかい腫瘍を認め,超音波内視鏡の所見と合わせ食道血管腫と診断した.手術は全麻下に左頸部に皮膚切開を加え頸部食道に至った.腫瘍の反対側の正常食道部を切開し,その対側の病変部を周囲の正常粘膜を含めて切除した.切除後の粘膜は縫合せず,反対側の切開部は層々に閉鎖した.縫合不全,狭窄などなく術後経過は良好であった.組織学的には,静脈性血管腫と診断された.本術式は簡便かつ安全であり,食道血管腫をはじめとする主に粘膜下層に存在する良性の腫瘍に対しても推奨されるものと思われる.

索引用語
esophageal hemangioma, mucosectomy

日消外会誌 26: 1018-1022, 1993

別刷請求先
山下 芳典 〒734 広島市南区霞1-2-3 広島大学原医研外科

受理年月日
1992年12月9日

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