有限責任中間法人日本消化器外科学会公式サイトへリンク 日本消化器外科学会雑誌 Online Journal
メインナビゲーションを飛ばす
ホームへリンク
最新号へリンク
既刊号へリンク
論文検索へリンク
投稿規定へリンク
編集委員会からへリンク
公式英文誌へリンク
購読のご案内へリンク
閲覧上のご注意へリンク
書誌情報 Japanese Englishページへリンク
第26巻 第4号 1993年4月 [目次] [全文 ( PDF 480KB)]
症例報告

食道静脈瘤に対する内視鏡的硬化療法後にexulceratio simplexをきたした2例

辻 福正, 木村 文敏, 山崎 良定, 山中 陽一

公立宍粟郡民病院外科, 山中医院

 Exulceratio simplex(Es)は微小な胃粘膜欠損の底部において比較的太い動脈が破綻し大量の出血をきたすまれな疾患である.食道静脈瘤に対する内視鏡的硬化療法後にEsをきたした2例を経験したので,Esの成因などについて文献的考察を加えて報告する.
 症例1:63歳,男性.主訴:吐血.現病歴:食道静脈瘤より出血し硬化療法後に再吐血した.Esophago-cardiac junction(ECJ)直下後壁側の破綻動脈より噴出する出血が確認された.
 症例2:53歳,男性.主訴:全身倦怠感,現病歴:食道静脈瘤破裂し硬化療法後にECJ直下の後壁より動脈性出血部位を認めた.
 硬化療法後にEsをきたす成因については,肝硬変に起因する動静脈シャントにより左胃動脈領域に生じた血栓による循環障害,また左胃動脈血流量の増大および血栓による血管抵抗増大による動脈破綻をきたすことが示唆された.

索引用語
endoscopic sclerotherapy, exulceratio simplex, esophageal varices

日消外会誌 26: 1038-1042, 1993

別刷請求先
辻 福正 〒658 兵庫県神戸市東灘区向洋町中2-11

受理年月日
1992年11月11日

ダウンロードサイトへリンク PDFを閲覧するためにはAdobe Readerが必要です
このページのトップへ戻る
メインナビゲーションへ戻る
Copyright © 日本消化器外科学会