有限責任中間法人日本消化器外科学会公式サイトへリンク 日本消化器外科学会雑誌 Online Journal
メインナビゲーションを飛ばす
ホームへリンク
最新号へリンク
既刊号へリンク
論文検索へリンク
投稿規定へリンク
編集委員会からへリンク
公式英文誌へリンク
購読のご案内へリンク
閲覧上のご注意へリンク
書誌情報 Japanese Englishページへリンク
第26巻 第4号 1993年4月 [目次] [全文 ( PDF 381KB)]
症例報告

大腸癌肝転移に対して肝切除と術後肝動注多剤免疫化学療法を施行した4例の検討

岡 正朗, 内山 哲史, 清水 良一, 矢野 一麿, 西田 峰勝, 硲 彰一, 下田 宏二, 鈴木 道成, 原田 菊夫, 鈴木 敞

山口大学第2外科

 肝臓内には,Kupffer細胞やPit細胞をはじめとする種々の非実質細胞が存在しており,これらの細胞は強い抗腫瘍活性を持つことが報告されている.そこで,肝非実質細胞および腫瘍浸潤リンパ球を活性化することにより残存腫瘍細胞を制御することが残肝再発防止に有効と考え,4例の大腸癌肝転移症例に肝切除後,教室独自の肝動注多剤免疫化学療法を行った.すなわち,開腹時に肝動脈内にカテーテルを留置,皮下埋め込み式リザーバーよりinterleukin-2(IL-2),OK-432,adriamycin(10 mg)およびcyclophosphamide(300 mg)を肝動注し,さらにOK-432を筋注,famotidineを経口投与した.対象となった4例は,H1が2例,H2およびH3が1例であり,肝切除後動注療法を施行しなかった9例(H1が7例,H2が2例)と比較した.その結果,40か月生存率は,非動注例の45%に対して,動注例100%と良好な結果を得た.また,本動注療法により末梢血natural killer活性の増強を認めた.

索引用語
liver metastases from colorectal cancer, hepatic resection, intrahepatic combined immunochemotherapy

日消外会誌 26: 1072-1075, 1993

別刷請求先
岡 正朗 〒755 宇部市小串1144 山口大学医学部第2外科

受理年月日
1992年12月9日

ダウンロードサイトへリンク PDFを閲覧するためにはAdobe Readerが必要です
このページのトップへ戻る
メインナビゲーションへ戻る
Copyright © 日本消化器外科学会