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第26巻 第4号 1993年4月 [目次] [全文 ( PDF 400KB)]
症例報告

黄疸で発症し総胆管に異所性膵組織と結石を認めた1例

柳澤 暁, 横田 徳靖, 小川 龍之介, 田中 純, 水崎 馨, 高橋 恒夫, 青木 照明

東京慈恵会医科大学第2外科

 症例は84歳の女性,5年前に胆嚢総胆管結石の診断にて,胆嚢摘出,総胆管切開,切石,Tチューブドレナージを施行した.術後の胆道鏡にて下部胆管に隆起性病変を認めるも,生検にて悪性所見を認めなかったため経過観察としていた.今回,上腹部痛,黄疸にて入院,エコー,CT検査にて総胆管結石の再発による閉塞性黄疸と診断し,緊急手術を施行した.総胆管には,ビリルビン結石とともに,1.3×1.0 cmの柔らかい腫瘤を認め,摘出標本の組織学的検索にて,Heinrichの分類によるI型の異所性膵組織と診断された.
 総胆管にみられる異所性膵組織は非常にまれであり,著者らが検索しえたかぎりでは本症例を含め8例の報告のみで,いずれの症例も女性であり,総胆管の拡張をともなっている.総胆管の異所性際組織は,胆汁うっ滞の原因となり,総胆管結石,胆管炎,胆嚢炎などを引き起こすと考えられるため,切除すべきである.

索引用語
heterotopic pancreas, common bile duct, choledocholithiasis

日消外会誌 26: 1081-1084, 1993

別刷請求先
柳澤 暁 〒105 港区西新橋3-25-8 東京慈恵会医科大学第2外科

受理年月日
1992年11月11日

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