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第26巻 第4号 1993年4月 [目次] [全文 ( PDF 456KB)]
症例報告

腸間膜嚢胞内容液中のcarcinoembryonic antigenを検索した2例

井上 匡美, 竹中 博昭, 角村 純一, 岩瀬 和裕, 三木 康彰, 別所 俊哉, 大畑 俊裕, 横地 啓也, 永井 勲, 田中 智之

社会保険紀南綜合病院外科, 同 病理部

 肝,膵嚢胞液中の腫瘍マーカーが悪性例で高値を示すことは一般に指摘されているが,腸間膜嚢胞の内容液に関する検討はなされていない.今回われわれは2例の良性腸間膜嚢胞を経験し,切除後,嚢胞内容液中の腫瘍マーカーを測定した.症例は68歳の男性と46歳の女性で,発生部位は前者は回腸終末部腸間膜,後者はトライツ靭帯から110 cmの空腸腸間膜であった.切除後の内容液の細胞診はいずれもClass Iで,carcinoembryonic antigen(以下CEA)値はそれぞれ1.7 ng/ml,150 ng/mlで,他の腫瘍マーカー(CA19-9,CA125,CA15-3,SCC)は正常であった.術前の血清腫瘍マーカーはいずれも正常範囲であった.本疾患の内容液中の腫瘍マーカーについて,他の本邦2報告例を合わせ検討したが,良性腸間膜嚢胞の中には内容液中CEA値が高値を示すものがあると考えられた.

索引用語
mesenteric cyst, carcinoembryonic antigen

日消外会誌 26: 1110-1114, 1993

別刷請求先
井上 匡美 〒646 和歌山県田辺市湊510 社会保険紀南綜合病院外科

受理年月日
1992年12月9日

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