有限責任中間法人日本消化器外科学会公式サイトへリンク 日本消化器外科学会雑誌 Online Journal
メインナビゲーションを飛ばす
ホームへリンク
最新号へリンク
既刊号へリンク
論文検索へリンク
投稿規定へリンク
編集委員会からへリンク
公式英文誌へリンク
購読のご案内へリンク
閲覧上のご注意へリンク
書誌情報 Japanese Englishページへリンク
第26巻 第4号 1993年4月 [目次] [全文 ( PDF 484KB)]
症例報告

原発性小腸扁平上皮癌の1例

山高 謙一, 滝沢 建, 今津 嘉宏**, 川本 清**, 和田 徳昭, 吉岡 政洋, 原 歩

南多摩病院外科, 同 内科, 慶應義塾大学医学部外科**

 小腸原発と考えられる扁平上皮癌の1例を経験したので報告する.患者は76歳の男性で,主訴は腹部膨満と下腹部痛であり,腹部単純X線写真により腸閉塞と診断し入院した.保存的治療で閉塞症状は改善したが,小腸造影検査で回腸に壁不整をともなう狭窄を認め,手術を施行した.開腹時,回腸に腫瘍を認め,右半結腸切除術を行った.病変は限局潰瘍型の大腸癌に類似しており,病理組織標本では分化型扁平上皮癌で,腺癌成分は認められなかった.腸切除から1年1か月後に左上腕に腫瘤が出現し,生検で扁平上皮癌と診断された.その後化学療法を行い.一時的に頸部と左上腕の転移巣の縮少を認めたが,腸切除から2年4か月後に死亡した.文献の検索をした限りでは,回腸を原発とし,重複腸管や炎症性腸炎などの基礎疾患がない扁平上皮癌の報告は1例のみであった.本症例は経過中,他に原発と思われる病変が認められず,原発性小腸扁平上皮癌と考えられた.

索引用語
intestinal squamous cell carcinoma

日消外会誌 26: 1120-1124, 1993

別刷請求先
山高 謙一 〒193 八王子市散田町3-10-1 南多摩病院外科

受理年月日
1992年12月9日

ダウンロードサイトへリンク PDFを閲覧するためにはAdobe Readerが必要です
このページのトップへ戻る
メインナビゲーションへ戻る
Copyright © 日本消化器外科学会