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第26巻 第5号 1993年5月 [目次] [全文 ( PDF 696KB)]
原著

食道癌手術侵襲が細胞性免疫能に与える影響―胃癌手術侵襲との比較―

中田 芳孝, 鍋谷 欣市, 花岡 建夫, 加來 朝王, 木村 治, 小林 肇, 山田 輝司, 関原 正, 小井土 昭二郎, 松田 実

杏林大学第2外科

 食道癌40例と,胃癌34例を対象として手術侵襲の大きさが生体の細胞性免疫能に与える影響を検討した.(1)単球数,OKIal細胞比の術後の変動より,食道癌では手術侵襲の影響を脱するには1か月以上を要するが,胃癌では2週間で回復すると考えられた.(2)術後2週でのPHAリンパ球幼若化反応と,natural killer(NK)細胞活性の術後の変動率は,食道癌は胃癌に比べて有意な低下(それぞれ,p<0.01,p<0.05)がみられ,胃癌では1か月で術前値に回復したが,食道癌では回復がみられなかった.また食道癌では2か月後も低下傾向がみられたが,食道癌では胃癌に比べて血清アルブミン値の変動率が有意の低下(p<0.01)がみられることより栄養状態が影響しているとおもわれた.(3)OKT3細胞比,OKT4/OKT8比は有意の変動差がみられなかった.(4)侵襲の大きい食道癌手術では何らかのbiological response modifierの投与と,術後の十分な栄養管理が必要である.

索引用語
surgical stress of esophageal cancer, cell mediate immunity of esophageal cancer

日消外会誌 26: 1204-1210, 1993

別刷請求先
中田 芳孝 〒181 三鷹市新川6-20-2 杏林大学医学部第2外科

受理年月日
1993年1月13日

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