有限責任中間法人日本消化器外科学会公式サイトへリンク 日本消化器外科学会雑誌 Online Journal
メインナビゲーションを飛ばす
ホームへリンク
最新号へリンク
既刊号へリンク
論文検索へリンク
投稿規定へリンク
編集委員会からへリンク
公式英文誌へリンク
購読のご案内へリンク
閲覧上のご注意へリンク
書誌情報 Japanese Englishページへリンク
第26巻 第7号 1993年7月 [目次] [全文 ( PDF 561KB)]
原著

血中シアリル-Tn抗原高値を示した胃癌患者の臨床的および病理組織学的検討

馬 暁春, 寺田 信國, 小玉 正智, 九嶋 亮治, 服部 隆則

滋賀医科大学第1外科, 同 第1病理

 胃癌患者137例において血中シアリルTn抗原(STN)の測定を行い,20例(15%)が陽性を示した.血中STNはCEA,CA19-9との間に相関が認められなかった.STN高値を呈する胃癌の病期別の検討ではstage III,IV癌が16例で,進行した癌で高い陽性率がみられた.組織所見においては,多くは低分化型癌で,漿膜下層以上浸潤した癌が14例で,17例にリンパ節転移を認めた.STN高値を示した症例では,胃癌の組織でも全例でSTN陽性を示し,癌組織のproliferating cell nuclear antigen陽性率は14例において50%を越えていた.術前血中STN高値の症例は術後ほとんど低下し,術後高値が続いた症例は残存病変を認め,まもなく死亡した.術後再発した症例はSTNの再上昇がみられた.以上より,血中STNは癌細胞の浸潤や増殖の程度と関連し,癌の進行度や再発の判定に有用なマーカーであることが示唆された.

索引用語
gastric cancer, sialyl-Tn antigen, recurrence of gastric cancer

日消外会誌 26: 1977-1982, 1993

別刷請求先
馬 暁春 〒520-21 滋賀県大津市瀬田月輪町 滋賀医科大学第1外科

受理年月日
1993年3月3日

ダウンロードサイトへリンク PDFを閲覧するためにはAdobe Readerが必要です
このページのトップへ戻る
メインナビゲーションへ戻る
Copyright © 日本消化器外科学会