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第26巻 第7号 1993年7月 [目次] [全文 ( PDF 529KB)]
症例報告

胃壁外有茎性発育と著明な嚢胞化を示した胃平滑筋芽細胞腫の1例

川村 弘之, 片岡 誠, 桑原 義之, 呉山 泰進, 岩田 宏, 篠田 憲幸, 加島 健利, 佐藤 篤司, 服部 浩次, 中野 浩一郎, 正岡 昭

名古屋市立大学第2外科

 特異な発育形態を呈した胃平滑筋芽細胞腫の1例を報告する.症例は69歳の女性.右季肋部の手拳大の腹部腫瘤を主訴に入院.超音波検査で,腫瘤は上極と下極が嚢胞性で中央部が充実性であった.MRIで,腫瘤は壁外発育型の胃粘膜下腫瘍と判明.内視鏡的生検術後に,生検部からの出血をきたし緊急手術を施行.開腹時,胃幽門部大彎側より胃壁外有茎性発育した腫瘤を認めた.腫瘤を含め胃楔状切除を施行.組織学的に悪性度の低い胃平滑筋芽細胞腫と診断された.本症は約10%が悪性例であるため,手術術式に関しては,腫瘍多発例や胃壁への浸潤傾向が強い場合には,広範囲胃切除が必要と考えられるが,自験例のごとく胃外に有茎性に発育し,胃壁への浸潤傾向がなく,リンパ節腫大も認めない場合には,楔状切除で十分な治癒切除が得られると考えられた.

索引用語
leiomyoblastoma of the stomach, pedunculated extramural progression, findings of magnetic resonance imaging

日消外会誌 26: 2035-2039, 1993

別刷請求先
川村 弘之 〒467 名古屋市瑞穂区瑞穂町川澄1 名古屋市立大学医学部第2外科

受理年月日
1993年1月13日

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