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第26巻 第7号 1993年7月 [目次] [全文 ( PDF 494KB)]
症例報告

閉塞性黄疸併存例に対する肝切除後黄疸遷延の病態と治療に関する検討

初瀬 一夫, 庄野 聡, 井戸田 望, 村山 道典, 酒井 良博, 小峰 規靖, 出井 雄幸, 青木 秀樹, 柿原 稔, 玉熊 正悦

防衛医科大学校第1外科

 肝切除後肝不全の徴候として黄疸があげられている.今回閉塞性黄疸を伴う胆道癌6例に対し肝切除を施行し,黄疸遷延の病態,治療に関し検討を加えた.術前総ビリルビン値(T.Bil)は術後黄疸遷延に影響を与えたが,切除率,術中出血量は影響がみられなかった.術後肝機能障害を示す指標としてプロトロンビン活性値,血中アンモニア,血中エンドトキシン,動脈血中ケトン体比,意識レベルの5因子を検討したところ,黄疸が遷延するにつれ血中エンドトキシンの上昇,意識レベルの低下がみられたが,残り3因子には一定傾向はみられなかった.また黄疸が遷延するにつれ肝機能障害因子の陽性数が増加したが,1例では黄疸が上昇しているにもかかわらず陽性数が1と少なく胆汁鬱滞と考えられた.肝機能障害による黄疸では血漿交換が適応となるが,5因子の陽性数の増加およびT.Bilとして8 mg/dlが治療開始時期と考えられた.一方,胆汁鬱滞では副腎皮質ホルモン投与が有効であった.

索引用語
obstructive jaundice, postoperative jaundice after hepatic resection, hepatic failure

日消外会誌 26: 2060-2064, 1993

別刷請求先
初瀬 一夫 〒359 所沢市並木3-2 防衛医科大学校第1外科

受理年月日
1993年3月3日

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