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第26巻 第7号 1993年7月 [目次] [全文 ( PDF 511KB)]
症例報告

1期的に手術が可能であった同時性肝,肺重複癌の1例

石根 典幸, 大野 靖彦, 佐々木 章公, 廣瀬 清, 松尾 嘉禮, 溝渕 正行1)

十全総合病院外科, 三島外科胃腸科クリニック1)

 重複癌に関する報告は多いが,肝,肺重複癌の組み合わせは数少ない.私達は1期的に根治手術を施行した同時性肝,肺重複癌の1症例を経験しえたので報告する.症例は62歳の男性で,主訴は全身倦怠感であった.腹部CTで肝右葉(S5亜区域)に径2.0 cmの占居性病変を認め,腹部超音波,magnet resonance imaging(MRI),血管造影を施行し原発性肝癌と診断した.また,術前胸部X線で,右上肺野に径1.4 cmのcoin lesionを認めたため,胸部断層撮影,胸部CTを施行し,形態学上S2区域に発生した扁平上皮癌と診断し,同時性肝,肺重複癌の診断で1期的に根治手術を施行した.組織学的検索では,Edmondson II型の肝細胞癌と中分化型扁平上皮癌であった.重複癌の発生頻度は増加傾向にあり,治療法選択が問題となるが,全身状態の評価,癌の進行度,術式,手術順序を検討し,可能なかぎり1期的に定型的根治手術を施行することが望ましいと考えた.

索引用語
double primary cancers, hepatocellular carcinoma, lung cancer

日消外会誌 26: 2074-2078, 1993

別刷請求先
石根 典幸 〒792 愛媛県新居浜市北新町1-5 十全総合病院外科

受理年月日
1993年3月3日

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