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第26巻 第8号 1993年8月 [目次] [全文 ( PDF 618KB)]
原著

食道静脈瘤に対するシャント手術と内視鏡的硬化療法の比較検討

金谷 聡一郎1)2), 加藤 紘之1), 中島 公博1), 奥芝 俊一1), 下沢 英二1), 田辺 達三1), 佐藤 隆啓2), 須賀 俊博2), 村島 義男2)

北海道大学医学部第2外科教室1), 札幌厚生病院消化器科2)

 Child A・Bに属する肝機能良好例の食道静脈瘤に対する治療法として,内視鏡的硬化療法(以下EIS)群84例とシャント手術群49例の治療成績を遠隔成績を中心に比較検討した.再発率はEIS群21.7%,シャント手術群2.1%,再出血率はEIS群13.3%,シャント手術群2.1%であり,EIS群が有意に高かった.5年累積生存率はEIS群82%,シャント手術群88%と両群とも良好で有意差はなく,遠隔期の社会復帰率もEIS群81.2%,シャント手術群74.2%であり,ともに良好であった.しかし,EIS群において初回入院時EIS施行回数が4回以上に及ぶ症例では,3回以下の症例に比べて完全消失率が低く,再発・再出血率が有意に高く入院期間も長期に及ぶことから,早期に手術治療を考慮すべきと考えられた.シャント手術はEIS後も安全に施行でき,再発・再出血率が極めて低いことから,適応を選び積極的に施行されるべきである.

索引用語
esophageal varices, shunt sergery, endoscopic injection sclerotherapy

日消外会誌 26: 2127-2133, 1993

別刷請求先
金谷聡一郎 〒060 札幌市北区北15条西7丁目 北海道大学医学部第2外科

受理年月日
1993年4月14日

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