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第26巻 第9号 1993年9月 [目次] [全文 ( PDF 556KB)]
原著

大腸癌におけるc-erbB-2蛋白発現の臨床的意義

島田 悦司, 裏川 公章, 植松 清

神戸労災病院外科

 切除大腸癌75例(結腸癌48例,直腸癌27例)の新鮮凍結標本を対象として,c-erbB-2蛋白発現を免疫組織学的に検索し,臨床病理学的諸因子との関連性を検討した.
 75例中48例で癌細胞の細胞膜に一致してc-erbB-2蛋白陽性所見がえられた.陽性程度を強陽性22例,弱陽性26例,陰性27例に分類し検討したところ,腫瘍占居部位,肉眼型,腫瘍径,組織型などとの関連はなく,また壁深達度との関連もみられなかった.しかしリンパ節転移,肝・肺転移ならびにDukesのstage分類とは有意な関連がみられた.また陰性群と強陽性群の比較では,強陽性群でly2,v2以上の脈管侵襲高度例が多かった.これらの結果よりc-erbB-2蛋白が大腸癌の遠隔転移機序に関与している可能性とともに,大腸癌におけるc-erbB-2蛋白の陽性程度が生物学的悪性度の指標としての意義を有することが示唆された.

索引用語
c-erbB-2 protein of colorectal cancer

日消外会誌 26: 2315-2320, 1993

別刷請求先
島田 悦司 〒651 神戸市中央区籠池通4丁目1-23 神戸労災病院外科

受理年月日
1993年5月11日

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