有限責任中間法人日本消化器外科学会公式サイトへリンク 日本消化器外科学会雑誌 Online Journal
メインナビゲーションを飛ばす
ホームへリンク
最新号へリンク
既刊号へリンク
論文検索へリンク
投稿規定へリンク
編集委員会からへリンク
公式英文誌へリンク
購読のご案内へリンク
閲覧上のご注意へリンク
書誌情報 Japanese Englishページへリンク
第26巻 第10号 1993年10月 [目次] [全文 ( PDF 595KB)]
特集

基底膜形成癌と肝転移

久保 隆一, 喜多岡 雅典, 赤埴 吉高, 待寺 則和, 肥田 仁一, 田中 晃, 進藤 勝久, 安富 正幸

近畿大学第1外科

 基底膜の構成成分であるlaminin(LN)の免疫組織化学的染色を大腸癌・胃癌に行ったところLN活性が癌組織の基底膜部分に認められる症例に高率に肝転移,肝転移再発がみられることが明らかになった.また同じ基底膜成分であるtype IV collagen(CI V)の染色部位はLNと一致し,LN陽性部位は基底膜であると考えられた.1987年よりLN染色による大腸癌の肝転移再発のprospective studyを行った結果,高率に肝転移再発が予測できた.一方,LN陽性で基底膜を形成する癌がなぜ高率に肝転移するのかを解明するため培養細胞を用いた研究を行った.培養細胞でも基底膜を形成する癌としない癌があったが,いずれの細胞もLN,C IVを産生していた.
 以上より大腸癌・胃癌では基底膜を形成する癌としない癌があり,基底膜形成癌(basement membrane producing cancer;BMPC)が高率に肝転移することが明らかになった.

索引用語
basement membrane producing cancer, liver metastasis of colonic and gastric cancer, laminin

日消外会誌 26: 2488-2493, 1993

別刷請求先
久保 隆一 〒589 大阪狭山市大野東377-2 近畿大学医学部第1外科

受理年月日
1993年6月14日

ダウンロードサイトへリンク PDFを閲覧するためにはAdobe Readerが必要です
このページのトップへ戻る
メインナビゲーションへ戻る
Copyright © 日本消化器外科学会