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第26巻 第11号 1993年11月 [目次] [全文 ( PDF 519KB)]
症例報告

急速に発育したS状結腸間膜平滑筋肉腫の1例

前田 耕太郎, 橋本 光正, 片井 均, 洪 淳一, 山本 修美, 細田 洋一郎, 堀部 良宗

社会保険埼玉中央病院外科, 同 病理

 画像診断上3か月前の検査で異常を認めず,臨床経過上約1か月の間に急速な発育を呈したS状結腸間膜原発の平滑筋肉腫の1例を報告する.症例は73歳の男性で,便秘と腹部膨隆を主訴に来院した.3か月前に他疾患の疑いで,他院で腹部の精査を受け異常は指摘されなかった,腹部には径約20 cmの腫瘤を触れ,CTおよび血管造影検査所見よりS状結腸間膜肉腫の診断で開腹した.腫瘍はS状結腸間膜より直腸後面,周囲臓器にも及び,一部破裂し,3,000 mlの血性腹水も認めた.低位前方切除,回腸部分切除,虫垂切除を施行し,腹腔内を洗浄した.腫瘍は22×17×8 cm,1,750 gで,病理組織学的にはS状結腸間膜原発の平滑筋肉腫であった.術後5か月目より,肝転移と腹腔内再発を認め10か月目に死亡した.腸間膜平滑筋肉腫は予後不良の疾患ではあるが,外科的治療によりQOLの改善を認めた症例であると考えられた.

索引用語
leiomyosarcoma in the mesentery, leiomyosarcoma with rapid growth

日消外会誌 26: 2678-2682, 1993

別刷請求先
前田耕太郎 〒336 浦和市北浦和4-9-3 社会保険埼玉中央病院外科

受理年月日
1993年6月14日

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