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第26巻 第12号 1993年12月 [目次] [全文 ( PDF 419KB)]
症例報告

総胆管十二指腸瘻出血の1治験例

坪野 俊広, 杉本 不二雄, 塚田 一博, 畠山 勝義

両津市民病院外科, 新潟大学第1外科

 傍乳頭部総胆管十二指腸瘻から動脈性出血をきたした1例を経験した.症例は68歳の男性.急性胆嚢炎に対して経皮経肝胆嚢ドレナージ術が施行され,胆道造影で総胆管結石症と診断された.総胆管十二指腸瘻は胆嚢ドレナージの1週間後に発生した.胆嚢摘出術,総胆管切開・Tチューブドレナージ術を施行したが,第13病日(瘻孔形成後約3週間)に胆道出血と下血をきたしショックとなった.内視鏡的止血術,動脈塞栓術が不能であったため,緊急手術で十二指腸を切開すると瘻孔内の膵実質より動脈性出血がみられた.膵実質を含めて出血点を刺入結紮することにより止血しえた.術後再出血はみられず胆管炎も発生していない.総胆管十二指腸瘻出血は瘻孔形成後早期に発生しうる合併症であり,経過観察に際しては十分念頭におくべき病態であると思われた.

索引用語
choledocholithiasis, parapapillary choledochoduodenal fistula, upper gastrointestinal hemorrhage

日消外会誌 26: 2850-2853, 1993

別刷請求先
坪野 俊広 〒951 新潟市旭町通1-757 新潟大学医学部第1外科

受理年月日
1993年9月8日

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