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第27巻 第1号 1994年1月 [目次] [全文 ( PDF 564KB)]
原著

開腹術後の癒着と線容系酵素の変動―とくに局所でのプラスミノーゲンアクチベーター活性の変動について―

小林 昌明, 松本 修, 亀山 仁一, 塚本 長

山形大学第1外科

 術後の腹膜癒着と線溶系酵素活性の変動についてSD系雄性ラットを用い実験的に検討した.まず癒着作製手術を施行し,血漿tissue plasminogen activator(t-PA)活性,plasminogen activator inhibitor-1(PAI-1)活性,癒着局所でのt-PA活性をみるため腹腔洗浄液上澄みの中のt-PA活性の変動を調べた(各群n=10).血漿t-PA活性は術前に比べとくに変化はみられなかった.血漿PAI-1活性は術後早期に術前と比べ上昇傾向にあった.腹腔洗浄液上澄み中のt-PA活性は術前に比べ24時間をピークとして有意に上昇(p<0.01)することが明らかとなった.単開腹術を施行し,漿膜損傷,血液貯留の影響による腹腔洗浄液上澄み中のt-PA活性の変動を調べると(各群n=6),術後早期で漿膜損傷群(p<0.01)で,コントロール群に比べ低値を示した.術中の臓器愛護は局所のt-PA活性からみても癒着防止に有効であると考えられた.

索引用語
postoperative changes in plasminogen activator activity, plasminogen activator activity in peritoneal lavage fluid, peritoneal adhesion

日消外会誌 27: 56-61, 1994

別刷請求先
小林 昌明 〒990-23 山形市飯田西2-2-2 山形大学医学部第1外科

受理年月日
1993年10月13日

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