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第27巻 第1号 1994年1月 [目次] [全文 ( PDF 651KB)]
卒後教育セミナー

直達手術

三條 健昌

東京大学第2外科

 食道静脈瘤の治療はBantiの脾摘術にはじまり,多くの変遷を経て,現在では内視鏡的硬化療法による治療が主流となっている.しかし,硬化療法は長期予後の面で再発例が多く,いくつかの問題点が明らかにされるようになった.一方,直達手術は長い歴史の中で血行動態的にも,長期成績の点においても改善がなされてきた.技術と侵襲という面に関しては,課題がいくつか残されているが,1回の治療で再発が少なく長期予後が得られることは,治療法としての存在意義は大きい.
 日本門脈圧亢進症研究会と内視鏡的硬化療法研究会との合同で施行されたアンケート調査によると,直達手術と硬化療法の5年および10年累積生存率はおのおの,49.77%と41.58%(p<0.01)および64.95%と55.57%(p<001)である.したがって,硬化療法の難治例や,肝機能良好例(Child分類AまたはB)には積極的に直達手術を適応することによりよい長期予後が得られると考えられる.

索引用語
portal hypertension, esophageal varices, non-shunting operation

日消外会誌 27: 153-158, 1994

別刷請求先
三條 健昌 〒113 文京区本郷7-3-1 東京大学医学部第2外科

受理年月日
1993年11月1日

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