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第27巻 第3号 1994年3月 [目次] [全文 ( PDF 508KB)]
症例報告

胆摘後右肝管に発生した断端神経腫の1例

小西 大, 竜 崇正, 木下 平, 河野 至明, 谷崎 裕志, 新井 仁秀, 長谷部 孝裕

国立がんセンター東病院外科, 同 病理

 胆摘後断端神経腫はまれな疾患であるが,胆管狭窄を来した場合胆管癌との鑑別が問題となる.今回われわれは胆摘後右肝管に発生した症例を経験したので報告する.症例は68歳の女性.主訴は背部痛.13年前,他院にて胆石のため胆嚢摘出術を受けていた.今回胆道造影にて右肝管の閉塞を認め,胆管癌の診断にて拡大肝右葉切除を行った.病理組織学的には閉塞部に一致して神経腫を認めた.前回胆石手術施行に際し,胆嚢管が右肝管より分岐していたため術中右肝管を損傷しており,これに起因する胆管断端神経腫と診断した.
 胆管断端神経腫本邦報告27例の検討により黄疸にて発症し,胆管狭窄を示した場合胆管癌との鑑別は困難である.詳細な既往歴の聴取,胆道鏡,術中迅速病理診断が鑑別に有用である.治療法は腫瘤を伴う狭窄部胆管の切除が妥当であると考えられた.

索引用語
amputation neuroma, benign biliary tract stenosis, bile duct cancer

日消外会誌 27: 801-805, 1994

別刷請求先
小西 大 〒277 柏市柏の葉6-5-1 国立がんセンター東病院外科

受理年月日
1993年11月1日

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