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第27巻 第3号 1994年3月 [目次] [全文 ( PDF 490KB)]
症例報告

結腸全摘後7年目に腹腔内desmoidを発症したGardner症候群の1例

二村 学, 横尾 直樹, 岡本 亮爾, 白子 隆志, 山本 秀和, 久米 真, 米山 哲司, 森 茂, 東 久弥, 米沢 圭

高山赤十字病院外科

 結腸全摘後7年目に,腹腔内desmoidを発症したGardner症候群の1例を経験したので報告する.症例は42歳の男性.1986年Gardner症候群のため結腸全摘術を受けた.この時上行結腸に癌腫を認め,大腸癌取扱い規約によるとa1,n1,P0,H0,M(-),stage IIIであった.1992年3月頃から,左上腹部に無痛性の腫瘤を指摘されていた.11月になり同腫瘤の増大を認めたため入院となった.
 身体的特徴として,口唇に色素沈着,胃・直腸に過形成性ポリープ,上下顎骨に骨腫,過剰歯,埋状歯,嚢胞が見られた.腫瘤は造影CTで増強され,血管造影では空腸動脈の圧排とencasementを認めた.
 開腹所見では腫瘤は約10 cmで腸間膜由来と考えられた.高度の癒着と,短腸症候群の恐れから生検に止めざるをえなかった.組織学的にdesmoidと診断された.現在UFTと,Tamoxifenの投与にて経過観察中である.

索引用語
Gardner's syndrome, intra-abdominal desmoid after total colectomy, lip pigmentation

日消外会誌 27: 806-810, 1994

別刷請求先
二村 学 〒506 高山市天満町3-11 高山赤十字病院外科

受理年月日
1993年11月1日

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