有限責任中間法人日本消化器外科学会公式サイトへリンク 日本消化器外科学会雑誌 Online Journal
メインナビゲーションを飛ばす
ホームへリンク
最新号へリンク
既刊号へリンク
論文検索へリンク
投稿規定へリンク
編集委員会からへリンク
公式英文誌へリンク
購読のご案内へリンク
閲覧上のご注意へリンク
書誌情報 Japanese Englishページへリンク
第27巻 第4号 1994年4月 [目次] [全文 ( PDF 480KB)]
症例報告

憩室内に乳頭が開口したintraluminal duodenal diverticulumの1例

三浦 文彦, 阿部 恭久, 坂口 文秋, 宮崎 信一, 浦島 哲郎, 野村 庸一

公立長生病院外科

 Intraluminal duodenal diverticulum(以下,IDDと略記)は十二指腸内腔に憩室を形成するまれな先天性奇形であり,本邦では自験例を含めて40例が報告されているにすぎない.今回我々は本邦では第1例目と思われる憩室内に乳頭が開口した症例を経験したので報告する.症例は47歳の男性で,心窩部痛を主訴に来院し,急性膵炎の診断で入院.US,CTで移動性のあるcystic massを,低緊張性十二指腸造影,内視鏡検査で十二指腸第2部に類円形の辺縁平滑な隆起性病変を認めた.心窩部痛および膵炎の原因と考え,開腹した.第2部内腔に肛門側に開口部を持つ正常粘膜に覆われた嚢胞状腫瘤を認め,内部に乳頭が存在していた.胆管,膵管に異常がないことを確認して,十二指腸付着部より切除した.病理組織上,内外両面とも十二指腸粘膜に覆われており,固有筋層が欠如していたためIDDの診断を得た.術後経過は順調で,その後,膵炎の発症をみない.

索引用語
intraluminal duodenal diverticulum with ampulla of Vater inside it, acute pancreatitis

日消外会誌 27: 897-901, 1994

別刷請求先
三浦 文彦 〒260 千葉市中央区亥鼻1-8-1 千葉大学医学部第2外科

受理年月日
1993年12月8日

ダウンロードサイトへリンク PDFを閲覧するためにはAdobe Readerが必要です
このページのトップへ戻る
メインナビゲーションへ戻る
Copyright © 日本消化器外科学会