有限責任中間法人日本消化器外科学会公式サイトへリンク 日本消化器外科学会雑誌 Online Journal
メインナビゲーションを飛ばす
ホームへリンク
最新号へリンク
既刊号へリンク
論文検索へリンク
投稿規定へリンク
編集委員会からへリンク
公式英文誌へリンク
購読のご案内へリンク
閲覧上のご注意へリンク
書誌情報 Japanese Englishページへリンク
第27巻 第4号 1994年4月 [目次] [全文 ( PDF 421KB)]
特集

同所再建によるヒト大腸癌肝転移モデルの作製と実験的免疫化学療法

郭 宗宏, 久保田 哲朗, 渡邊 昌彦, 古川 俊治, 寺本 龍生, 北島 政樹

慶應義塾大学外科

 ヒト大腸癌株の腫瘍組織片をヌードマウスの盲腸壁に縫着する,同所再建による肝転移モデルを作製した.ヒト大腸癌株8株の転移様式を検討したところ,4株において約半数のマウスに肝転移を認め(転移群),他の4株では盲腸での良好な増殖・脈管侵襲を認めるにもかかわらず転移はみられなかった(非転移群).本モデルを用いた実験的免疫化学療法実験では,5-fluorouracil 90 mg/kg投与群では原発巣に抗腫瘍活性が示されたのに対し肝転移は抑制されず,反対にOK-432投与群では原発巣に抗腫瘍活性が示されなかったものの著明な肝転移の抑制がみられ,腫瘍の局在により薬剤感受性が異なることが示唆された.また両者併用群では原発巣,肝転移巣ともに腫瘍の増殖が抑制され,免疫化学療法の有効性が示唆された.同所再建を用いた本モデルは今後の肝転移プロセスの解明,治療実験のモデルとして有用であると考えられた.

索引用語
colon cancer, liver metastatic model, immunochemotherapy

日消外会誌 27: 994-997, 1994

別刷請求先
久保田哲朗 〒160 新宿区信濃町35 慶應義塾大学医学部外科

受理年月日
1993年12月8日

ダウンロードサイトへリンク PDFを閲覧するためにはAdobe Readerが必要です
このページのトップへ戻る
メインナビゲーションへ戻る
Copyright © 日本消化器外科学会