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第27巻 第5号 1994年5月 [目次] [全文 ( PDF 625KB)]
原著

胃癌の進展,転移におけるプラスミノーゲンアクチベーター発現の意義

前田 清, 鄭 容錫, 澤田 鉄二, 小川 佳成, 加藤 保之, 久保 俊彰, 小野田 尚佳, 新田 敦範, 有本 裕一, 曽和 融生

大阪市立大学医学部第1外科

 plasminogen activator(以下,PAと略記)はtissue-type PA(以下,t-PAと略記)とurokinase-typePA(以下,u-PAと略記)の2種類が存在するが,胃癌患者102例を対象に胃癌原発巣におけるPAの発現と臨床病理学的諸因子および予後との関係を免疫組織化学的に検討した.u-PAの発現は58例(56.9%)にみられたのに対し,t-PAの発現は22例(21.6%)のみに認められた.臨床病理学的諸因子別には肝転移症例では肝転移陰性例に比べて有意にu-PA発現率が高かった.また,t-PAの発現率は漿膜浸潤陽性例では陰性例に比べて有意に低く,stage別には進行癌よりも早期癌において有意に高かった.予後との関係ではu-PA発現陽性例ではu-PA陰性例に比べ,また,t-PA発現陰性例ではt-PA発現陽性例に比べて予後不良の傾向を示した.以上よりt-PAは胃癌の進行度,壁浸潤と逆相関し,一方,u-PAは癌の進展,特に血行性転移と相関し,胃癌の悪性度を反映する1つの指標となりうることが示唆された.

索引用語
urokinase-type plasminogen activator, tissue-type plasminogen activator, gastric carcinoma, immunohistochemical study

日消外会誌 27: 1015-1020, 1994

別刷請求先
前田 清 〒545 大阪市阿倍野区旭町1-5-7 大阪市立大学医学部第1外科

受理年月日
1994年1月12日

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