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第27巻 第5号 1994年5月 [目次] [全文 ( PDF 515KB)]
症例報告

肝細胞癌と胆管細胞癌が併存した混合型肝癌の1切除例

谷口 正彦, 吉川 澄, 橋本 創, 山口 時雄, 道清 勉, 森口 聡, 上田 秀樹, 竹谷 哲, 内海 朝喜, 須原 均, 川野 潔, 辻村 俊

大阪労災病院外科, 同 臨床病理科

 肝細胞癌と胆管細胞癌の両者が併存するいわゆる混合型肝癌はまれな疾患である.われわれは肝細胞癌と胆管細胞癌がそれぞれ別の亜区域に独立して結節を形成した混合型肝癌の1切除例を経験した.症例は56歳の男性で,全身倦怠感を主訴とし,近医受診,超音波検査にて肝腫瘤を指摘された.当院入院後,超音波,CT,血管造影検査などから後下区域,前上区域のおのおの分化度の異なる2個の肝細胞癌と診断し,肝右葉切除術を施行した.組織学的検索では後下区域の腫瘍は肝細胞癌,前上区域の腫瘍は胆管細胞癌であり,重複癌と診断した.混合型肝癌の中でも重複癌切除例の報告は極めてまれであり,本例は混合型肝癌の診断および発生に関し示唆に富む症例であると考えられた.

索引用語
hepatocellular carcinoma, cholangiocellular carcinoma, combined type, histopathology

日消外会誌 27: 1085-1089, 1994

別刷請求先
谷口 正彦 〒591 堺市長曽根町1179-3 大阪労災病院外科

受理年月日
1993年12月8日

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