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第27巻 第7号 1994年7月 [目次] [全文 ( PDF 489KB)]
症例報告

カテーテル十二指腸瘻造設部に再発した膵頭部癌の1例

国枝 克行, 佐治 重豊, 青木 信一郎, 加藤 元久, 杉山 保幸, 鷹尾 博司, 梅本 敬夫, 東 修次, 下川 邦泰

岐阜大学第2外科, 同 臨床検査医学

 極めてまれな再発形式を示した膵頭部癌の1例を報告した.症例:67歳の男性.主訴:右側腹壁腫瘤.1990年7月10日,某医で十二指腸潰瘍にて胃切除術,カテーテル十二指腸瘻造設術を受けた.しかし術後1か月はどで肝機能障害,黄疸が出現したため,当科に紹介された.入院後,PTCD,CTなどの検査により膵頭部癌と診断され,9月20日,R1郭清を伴う膵頭十二指腸切除術が施行された(stage IV,相対非治癒切除).腫瘍は十二指陽乳頭部に浸潤していた.退院後,外来でfollowされていたが,十二指腸瘻造設部跡に一致して,有痛性腫瘤が認められたため,1991年2月28日に腫瘤摘出術が施行された.病理組織検査では高分化型腺癌であり膵頭部癌の皮下転移と判明した.その後徐々に全身状態が悪化して術後1年目に死亡した.本例ではカテーテル十二指腸瘻を介して癌細胞が腹壁にimplantされたと考えられ,PTCD瘻孔を経由して胸壁に再発する場合と同様の機序が推察された.

索引用語
pancreatic cancer, cutaneous seeding, deodenostomy

日消外会誌 27: 1820-1824, 1994

別刷請求先
国枝 克行 〒500 岐阜市司町40 岐阜大学医学部第2外科

受理年月日
1994年2月9日

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