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第27巻 第8号 1994年8月 [目次] [全文 ( PDF 347KB)]
症例報告

胆嚢印環細胞癌の1例

味木 徹夫, 小野山 裕彦, 冨田 政雄, 佐古 辰夫, 山崎 巌, 山本 正博, 山下 修一, 元原 利武

神戸大学第1外科(主任:斎藤洋一教授), 明舞中央病院外科

 胆嚢原発印環細胞癌の1例を報告する.症例は67歳の女性で,心窩部痛を主訴に来院した.CTおよびUSにて胆石胆嚢炎と診断され開腹手術を施行した.開腹時所見では緊満した胆嚢と,周囲の癒着を認め,胆嚢摘出術が施行された.切除標本では胆嚢頸部の肥厚像が著明で,結石は42個あり,ビリルビンカルシウム石であった.術後の病理組織診において,頸部の肥厚部に一致して漿膜に及ぶ印環細胞癌の浸潤像を認めた.追加切除のための再手術は患者が同意せず,退院となり,術後1年11か月で原病死した.胆嚢原発の印環細胞癌は全国統計でも頻度が低く,報告例も少ないが,胆嚢癌の中でも予後不良と考えられ,治療法に対する配慮が重要で,特に術中の炎症像との鑑別診断が重要になると思われる.

索引用語
gallbladder carcinoma, signet-ring cell carcinoma

日消外会誌 27: 2007-2009, 1994

別刷請求先
味木 徹夫 〒650 神戸市中央区楠町7-5-1 神戸大学第1外科

受理年月日
1994年3月2日

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