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第27巻 第9号 1994年9月 [目次] [全文 ( PDF 494KB)]
症例報告

広範囲横隔膜浸潤に対し外腹斜筋による横隔膜再建を併施した肝細胞癌の1治験例

谷崎 裕志, 竜 崇正, 島村 善行, 木下 平, 河野 至明, 小西 大, 新井 仁秀

国立がんセンター東病院外科, 千葉西病院外科

 肝右葉を占拠し,右下横隔動脈から豊富な血流を受ける巨大肝細胞癌に対し,広範な横隔膜合併切除を伴う肝3区域切除を行い,ほぼ欠損し右横隔膜を右外腹斜筋を用いて安全に再建しえた1例を報告する.術後経過も良好で,再建前後で呼吸機能を比較しても著しい呼吸機能の低下は認められなかった.肝細胞癌手術に際して横隔膜浸潤のため合併切除を余儀なくされることが多い.切除後の欠損の多くは単純閉鎖が可能であり,再建が必要になるのはかなり大きな欠損の場合のみである.再建に使用される材料としてはテフロンメッシュなどの人工材料と外腹斜筋,広背筋などの生体材料があり,おのおの欠点と利点がある.われわれが行った外腹斜筋による再建は肝切除と同じ体位,皮切で比較的簡単に行え,術後,胆汁漏などの感染の可能性のあることを考慮すると,感染に弱い人工材料による再建に比較して安全性も高く,有用な再建術式であると考えられた.

索引用語
diaphragm repair, external oblique muscle, huge HCC invading the diaphragm

日消外会誌 27: 2171-2175, 1994

別刷請求先
谷崎 裕志 〒277 千葉県柏市柏の葉6-5-1 国立がんセンター東病院外科

受理年月日
1994年5月11日

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