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第27巻 第10号 1994年10月 [目次] [全文 ( PDF 484KB)]
原著

大腸癌転移性肝腫瘍症例における肝動脈および門脈内投与薬剤の肝内および全身的分布の検討

岩垣 博巳, 日伝 晶夫, 浜崎 啓介, 田中 紀章, 折田 薫三

岡山大学第1外科

 切除不能の大腸癌肝転移症例に対し,局所化学療法を行う目的で肝動脈ならびに門脈にカニュレーションを行い,それに接続したリザーバーから99mTc labeled macroaggregated albumin(以下,99mTc-MMA)を用いた血流シンチグラフィーを施行し,その血流支配について検討した.肝動脈シンチでradioisotope(以下,RI)の腫瘍への高度集積を認めた症例は7例中3例,中等度集積が1例,低度集積が1例,また全くRIの集積を認めなかった症例が2例であった.門脈シンチでは腫瘍への低度RI集積を7例中2例に認めたが,他の5例には全くRI集積を認めず,腫瘍そのものよりも肝実質に中等度RI集積を認める症例が多かった.腸管,肺への肝外集積を肝動脈シンチで2例,門脈シンチで1例それぞれ認め,腫瘍を介してのA-V shuntあるいはP-V shuntが示唆された.リザーバーからの99mTc-MAAを用いた血流シンチグラフィーは薬剤の肝内および肝外分布の評価に有用であると考えられた.

索引用語
99mTc macroaggregated albumin, metastatic liver tummor, scintigraphy

日消外会誌 27: 2220-2224, 1994

別刷請求先
岩垣 博巳 〒700 岡山市鹿田町2-5-1 岡山大学医学部第1外科

受理年月日
1994年6月8日

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