原著
シネ胆管造影法による回転画像の胆管癌浸潤範囲診断への応用
牧野 治文, 菊池 俊之, 浅野 武秀, 長島 通, 天野 穂高, 岡住 慎一, 吉田 雅博, 篠原 靖志, 岩崎 好太郎, 磯野 可一, 山本 宏1)
千葉大学第2外科, 千葉県がんセンター消化器外科1)
以前より我々は肝内胆管の分岐形態を把握するため,ステレオ胆管造影法を行ってきた.しかし,より詳細な肝内胆管の構築を把握することは困難であった.そこで,我々は1990年1月よりPTBDが行われている閉塞性黄疸の22例に,X-P管球を回転させ撮影するシネ胆管造影法を施行した.良好な立体的回転画像が得られ,通常のステレオ胆管造影法に比べより多くの症例で胆管の立体構築が把握できた.シネ胆管造影法は胆管の立体構築や胆管癌の浸潤範囲の同定に有用と考えられた.
索引用語
cholangiography, cine cholangiography, stereo cholangiography, rotating cholangiogram, cholangiocarcinoma
日消外会誌 27: 2225-2228, 1994
別刷請求先
牧野 治文 〒260 千葉市中央区亥鼻1-8-1 千葉大学医学部第2外科
受理年月日
1994年6月8日
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