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第27巻 第11号 1994年11月 [目次] [全文 ( PDF 451KB)]
原著

消化器外科における手術リスクの確率式

吉田 順一, 大谷 和広, 大友 直樹, 赤澤 宏平, 千々岩 一男, 田中 雅夫

九州大学医学部第1外科, 附属病院医療情報部

 消化器外科の手術リスクを客観化するためにその確率式を作成した.対象は消化器疾患の手術を受けた121人とした.背景因子として米国麻酔学会の全身評価(ASAS),年齢,性別と体重,改変Oxfordスコアとステロイドの投与,呼吸指数をみた.結果因子は合併症の有無とした.Logistic回帰分析にて有意な因子によるリスクスコアuを求め,手術リスク確率をP=exp(u)/[1+exp(u)]とした.その結果,軽度以上の合併症(n=46)に対してはu=0.8667×(ASAS)+0.0043×(手術時間)+2.626×(術創)-8.950となった.Pは合併症例にて0.51±0.25,非合併症例(n=75)にて0.30±0.17となり,P=0.62を足切り点として最も合併症の有無の予測度が高かった.中度以上および重度の合併症についてもASASは重要な予測因子であった.上記の確率式は手術直後に評価可能であり,術後管理に資するものと思われる.

索引用語
surgical risk, risk probability, respiratory index, logistic regression analysis

日消外会誌 27: 2419-2423, 1994

別刷請求先
吉田 順一 〒812 福岡市東区馬出3-1-1 九州大学医学部第1外科

受理年月日
1994年6月8日

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