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第27巻 第11号 1994年11月 [目次] [全文 ( PDF 464KB)]
症例報告

血清carcinoembryonic antigen高値により発見された早期胃癌の1例

新山 秀昭1)2), 吉田 順一1)2), 長田 孝義1)

国立下関病院外科1), 九州大学第1外科2)

 患者は66歳の男性で,血中carcinoembryonic antigen(CEA)の高値により全身諸臓器の精査を行い,胃内視鏡検査で幽門輪近傍にII c病変の口側部が発見された.その間CEA値は経時的に上昇していき,術前の血中CEA値は171 ng/mlにまで上昇した.また,胃液中のCEA値も249 ng/mlと高値であった.幽門側胃切除を行った.組織学的には深達度smの高分化腺癌で,CEA染色で癌細胞の多数が陽性に染色された.術後CEA値は漸減し80日目に正常化した.早期胃癌例で血中CEA値がこのような高値を示すことはまれである.また,本例は胃液中のCEA濃度も高く,血中のそれと両者を併せ持つ症例は厳重な胃の検索が必要であると考えた.

索引用語
early gastric cancer, carcinoembryonic antigen

日消外会誌 27: 2433-2436, 1994

別刷請求先
新山 秀昭 〒800-02 北九州市小倉南区葛原高原1-3-1 九州労災病院外科

受理年月日
1994年7月6日

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