有限責任中間法人日本消化器外科学会公式サイトへリンク 日本消化器外科学会雑誌 Online Journal
メインナビゲーションを飛ばす
ホームへリンク
最新号へリンク
既刊号へリンク
論文検索へリンク
投稿規定へリンク
編集委員会からへリンク
公式英文誌へリンク
購読のご案内へリンク
閲覧上のご注意へリンク
書誌情報 Japanese Englishページへリンク
第27巻 第11号 1994年11月 [目次] [全文 ( PDF 502KB)]
症例報告

骨盤腔内後腹膜に発生した巨大神経鞘腫の1例

目黒 英二, 岡本 和美, 多田 隆士, 細井 義行, 米山 幸宏, 斎藤 和好

岩手医科大学第1外科, 同 臨床病理

 神経鞘腫は顔面・頸部に好発する良性腫瘍であり,後腹膜に発生することは比較的まれである.また神経鞘腫は脊髄腫瘍中では高頻度にみられるが,胸椎部に多く仙椎部の発生はまれである.今回仙骨破壊を伴い骨盤腔内に発生した神経鞘腫の1例を経験したので報告する.症例は60歳の男性.主訴は排便困難,1990年頃より排便困難が出現.1993年12月14日,当院脳神経外科を受診し,精査にて骨盤腔内に仙骨神経(S2)より発生した脊髄腫瘍と診断され当科紹介となった.血管造影では悪性所見は認めないが,CT検査およびMRI検査にて第2仙骨より骨盤腔に脊髄と連続する直径10 cm大の内部壊死を伴う腫瘍を認め,神経原性骨盤内腫瘍と診断した.1994年1月17日に手術を施行し,経仙骨的に仙骨神経(S2)に連なる茎を切断した後,経腹的に腫瘍摘出術を施行した.病理組織学的には紡錘型細胞が束状に増殖しAntoni type Aとtype Bが混在し,免疫染色ではS-100とNSEが陽性であり骨盤腔内の神経鞘腫と診断された.

索引用語
neurinoma, retroperitoneal tumor

日消外会誌 27: 2495-2499, 1994

別刷請求先
目黒 英二 〒020 盛岡市内丸19-1 岩手医科大学第1外科

受理年月日
1994年7月6日

ダウンロードサイトへリンク PDFを閲覧するためにはAdobe Readerが必要です
このページのトップへ戻る
メインナビゲーションへ戻る
Copyright © 日本消化器外科学会