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第27巻 第12号 1994年12月 [目次] [全文 ( PDF 557KB)]
原著

食道静脈瘤術後におけるリムルステストを用いたエンドトキシン血症の検討―発色合成基質の相違による乖離現象について―

菊地 充, 渡辺 正敏, 中村 隆二, 斎藤 和好, 遠藤 重厚, 稲田 捷也**, 吉田 昌男**

岩手医科大学高次救急センター, 同 第1外科学, 同 細菌学**

 食道静脈瘤術後にみられたトキシカラーとエンドスペシー(ともに生化学工業,東京)のエンドトキシン(以下,Et)値の相違に関して検討を加えた.症例(13例)において手術前後にNew PCA(過塩素酸)法前処理で測定したトキシカラーとエンドスペシーとの値の差(G因子活性化因子値,以下G値)は,術後46.3(平均,pg/ml)より術後第1病日140.6に有意に上昇した(p<0.05).G値は,Etが失活する希釈加熱処理変法(n=5)を用いた測定でも大きな変化を見せなかった.5例についてPCA法の上澄と沈殿のG値を測定すると,術後第1病日では沈殿(74.8)に比べて上澄(115.5)でより高値を示した.
 以上の実験結果から,術後第1病日のトキシカラーによる測定値の上昇はEtと異なることが示唆された.この原因はトキシカラーに含まれるG因子活性化因子による可能性がうかがわれた.

索引用語
limulus test, factor G, endotoxin, esophageal varices

日消外会誌 27: 2517-2522, 1994

別刷請求先
菊地 充 〒020 盛岡市内丸19-1 岩手医科大学高次救急センター

受理年月日
1994年9月14日

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