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第28巻 第1号 1995年1月 [目次] [全文 ( PDF 656KB)]
原著

直腸癌手術後の機能障害とquality of lifeに関する検討

山田 一隆, 丹羽 清志, 鮫島 隆志, 長谷 茂也, 鮫島 淳一郎, 有村 耕一, 中馬 豊, 松下 兼裕, 木之下 藤郎, 竹林 勇二, 石沢 隆, 愛甲 孝

鹿児島大学第1外科

 直腸癌96例を対象に術後quality of life(QOL)に関するアンケート調査を行い,機能障害との関連について検討した.QOLに関する調査は,機能障害に対する不満感とともに,QOLの現状として健康状態,食欲,睡眠,日常活動,病気への不安について回答を求めた.各機能障害に対する不満例は,勃起障害(85%),ストーマ造設(72%),排尿障害(71%),排便障害(65%),射精障害(42%)の順で高率であり,とくに勃起障害例では強い不満が高率であった.QOLの現状の各項目において,女性では「病気への不安」でのQOL低下に,ストーマ造設例では「睡眠」でのQOL低下に有意の要因であった.また,勃起障害例では「健康状態」「食欲」「睡眠」「日常活動」でQOL低下の傾向がみられ,同じく排尿障害例では「病気への不安」でQOL低下の傾向が認められた.直腸癌手術では根治性とともにQOLを考慮すべきであるが,とくにストーマ造設,勃起障害および排尿障害を重視した対策が重要である.

索引用語
postoperative dysfunctions of the rectal cancer, quality of life

日消外会誌 28: 25-31, 1995

別刷請求先
山田 一隆 〒890 鹿児島市桜ケ丘8-35-1 鹿児島大学医学部第1外科

受理年月日
1994年10月12日

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