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第28巻 第4号 1995年4月 [目次] [全文 ( PDF 438KB)]
原著

深切り切片による食道表在癌深達度の検討

夏越 祥次, 相良 光久, 手塚 善久, 徳田 和信, 若松 大介, 浅谷 倫代, 熊之細 透, 島田 麻里緒, 白尾 一定, 草野 力, 吉中 平次, 馬場 政道, 福元 俊孝, 愛甲 孝

鹿児島大学医学部第1外科

 食道表在癌71例の組織学的深達度について50 µごとの亜連続切片を作製し再検討した.深達度はep,mm1,mm2,mm3,sm1,sm2,sm3に細分類した.粘膜癌で深達度が変更になった症例はepの6例中3例がmm1に,mm1の5例中1例がmm2へ,mm3の6例中1例がsm1となった.粘膜下層癌では,sm2の18例中5例がsm3へ,sm3の14例中1例に固有筋層への浸潤を認めた.食道表在癌全体では71例中11例(15.5%)に深達度の変更が認められた.これらの症例の肉眼型はepの症例ではO-IIb型が,mmではO-IIc型が,smでは隆起型であった.切り出し時の隆起や陥凹部分のわずかなずれが深達度の誤差の要因と考えられた.いずれの症例でも再検した切片に新たなリンパ管侵襲や血管侵襲は発見されなかった.今回の検討では治療上大きく問題となるほどの誤差は認められなかった.肉眼所見と組織学的深達度に差異がみられる症例に対しては深切りによる深達度の再検討が必要と考えられた.

索引用語
superficial esophageal cancer, depth of depth of cancer invasion, additional section

日消外会誌 28: 753-756, 1995

別刷請求先
夏越 祥次 〒890 鹿児島市桜ケ丘8丁目35-1 鹿児島大学医学部第1外科

受理年月日
1994年12月7日

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