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第28巻 第4号 1995年4月 [目次] [全文 ( PDF 762KB)]
原著

肝機能の推移からみたPTCDによる減黄の意義に関する検討

熊沢 健一, 芳賀 駿介, 細川 俊彦, 窪田 公一, 塩沢 俊一, 土屋 玲, 小川 健治, 梶原 哲郎

東京女子医科大学第二病院外科

 PDCD後根治手術を行った膵・胆道癌52例を対象に,PTCD前と手術直前の肝機能検査データを比較し,閉塞性黄疸患者に対してPTCDを行い減黄を図ることの意義について検討した.血清総ビリルビンは14.3±7.1から2.4±1.6 mg/dlまで減黄されており,GPTやγ-GTPも大きく改善された.また,障害のみられた総コレステロール,HDLなどの脂質代謝も改善傾向がみられた.しかし,蛋白代謝はPTCD後も変化はみられず,とくにLCATは49.6±19.0が46.0±15.4 nm/ml・hr・37℃と低値のままであった.また,排泄機能である減黄率b値と1日排泄胆汁中ビリルビン量をみると手術直前のほうが低値を示した.一方,術後総ビリルビンが10 mg/dl以上となった症例をみると術前の排泄機能,蛋白合成能が有意に低かった.以上よりPTCDは減黄効果,逸脱酵素の正常化,脂質代謝障害の改善などに有用であったが,術後黄疸にかかわる蛋白合成能や排泄機能の改善には有用ではなかった.

索引用語
obstructive jaundice, percutaneous trans hepatic cholangio drainage

日消外会誌 28: 778-785, 1995

別刷請求先
熊沢 健一 〒116 荒川区西尾久2-1-10 東京女子医科大学第二病院外科

受理年月日
1994年12月7日

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