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第28巻 第4号 1995年4月 [目次] [全文 ( PDF 577KB)]
原著

肝細胞癌の門脈侵襲の術前診断における超音波検査の意義

上野 信一, 吉中 平次, 田辺 元, 栗田 光一, 小倉 芳人, 吉留 伸郎, 塗木 健介, 愛甲 孝, 井上 裕喜, 中條 政敬

鹿児島大学第1外科, 同 放射線科

 Hepatocellular carcinoma(HCC)の門脈侵襲に対するultrasonography(US)の診断能・問題点について検討し,その診断率を向上させるための方策を検討した.1987年から1993年までに当科にて経験したHCC切除118例,130病変のvp因子について,切除標本の病理組織学的検索とUS(全例)による術前診断とを対比し,その成績はcomputed tomography during arterial portgraphy(CTAP,47例)の成績とも対比した.またvp l症例についてUSの画像をもとにその腫瘍径,存在部位(門脈亜区域枝と腫瘍の位置関係)との関連を4型に分け検索した.US,CTAPともにvp2(1/1),vp3(4/4)に関して全例指摘しえた.vpl症例はそれぞれ15%,26%が指摘しえたが,すべて門脈亜区域枝の腫瘍栓であった.US上,4 cm以上で,門脈亜区域枝幹部と腫瘍がContact・adhesionしたもの(60%)は,Free・Hitしたもの(7.6%)より有意にvpl症例が多く,今後,このUS分類の結果を他の画像診断の際,考慮してもよいと考えられた.

索引用語
hepatocellular carcinoma, ultrasonography, computed tomography during arterial portgra-phy, portal vein involvement

日消外会誌 28: 793-798, 1995

別刷請求先
上野 信一 〒890 鹿児島市桜ケ丘8-35-1 鹿児島大学医学部第1外科

受理年月日
1995年1月11日

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