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第28巻 第4号 1995年4月 [目次] [全文 ( PDF 624KB)]
原著

直腸癌における骨盤神経叢浸潤に関する骨盤神経叢全割標本による検討

鈴木 啓子, 亀岡 信悟, 中島 清隆, 金木 昌弘, 浜野 恭一

東京女子医科大学第2外科

 直腸癌における骨盤神経叢への浸潤について,骨盤神経叢非温存直腸癌手術症例20例を対象とし,骨盤神経叢の全割標本を作成し検討を行った.骨盤神経叢浸潤は明らかに存在し,20例中3例(15%)に認められ,骨盤神経周囲の間質にも浸潤像を認めた.また骨盤神経叢浸潤を認めた症例は腸管壁内においても神経浸潤を認め,特に局所再発との関係が示唆されている神経周囲間隙浸潤を多く認めた.これらの症例の壁深達度はいずれもss(al)以上,リンパ節転移陽性,リンパ管侵襲陽性,静脈侵襲陰性であった.また予後は骨盤神経叢浸潤陽性例3例のうち2例で局所再発を認め,陰性例では局所再発を認めなかった.骨盤神経叢浸潤が存在することより直腸癌において自律神経温存術式の選択の際には,神経浸潤の存在を考慮する必要があり,その適応としては腫瘍の壁深達度pmまで,リンパ節転移陰性例とするのが妥当と考えられた.

索引用語
rectal cancer, pelvic plexus, neural invasion, local recurrence

日消外会誌 28: 825-830, 1995

別刷請求先
鈴木 啓子 〒162 新宿区河田町8-1 東京女子医科大学第2外科

受理年月日
1994年12月7日

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