症例報告
脾過誤腫の2例
三竿 貴彦, 江田 泉, 山中 正康, 曽我 浩之, 清水 信義
岡山大学第2外科
脾過誤腫は,脾臓に発生するまれな良性腫瘍で,本邦では24例の報告がある.最近,われわれは脾過誤腫の2症例を経験したので報告する.腫瘍は,画像診断上特徴ある所見を呈し,超音波検査では低エコー像として,CTでは低濃度域像として描出され,造影CTでは1例において強く濃染された.MRIではT1強調画像にて等~低信号を,T2強調画像にて低信号を示した.血管造影は1例に行われ,腫瘍濃染像を呈した.2例とも脾腫瘍として脾摘出術を施行し,術後の病理組織学的検索により脾過誤腫と診断された.
索引用語
splenic tumor, splenic hamartoma
別刷請求先
三竿 貴彦 〒700 岡山市鹿田町2-5-1 岡山大学医学部第2外科
受理年月日
1994年12月7日
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