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第28巻 第4号 1995年4月 [目次] [全文 ( PDF 562KB)]
特集

乳頭部癌および下部胆管癌における拡大リンパ節郭清の功罪

木下 壽文, 中山 和道, 福田 秀一, 柴田 順二, 吉田 正, 今山 裕康

久留米大学医学部第2外科

 乳頭部癌および下部胆管癌における拡大リンパ節郭清の功罪について検討した.当科において切除し,十分に検索できた乳頭部癌85例,下部胆管癌55例を対象とした.乳頭部癌ではリンパ節転移が37例(43.5%)で,(13)a,b 21.2%,(14)12.9%,(16)1.2%であった.5年以上の生存例は34例でn2症例は7例であった.(14)郭清により3例に難治性下痢がみられ,1例が下痢に起因する合併症で死亡した.局所再発として(14)再発が3例にみられた.下部胆管癌ではリンパ節転移は25例(45.5%)で,(13)a 16.4%,(12)b2 16.4%,(14)9.1%,(16)1.8%であった.(14)郭清により4例に難治性下痢がみられた.局所再発として後腹膜腫瘤が8例にみられた.長期生存例や再発形式からみると(14)(16)の郭清の重要性が示唆される.しかし(14)郭清に伴う上腸間膜動脈神経叢の切除により,術後に難治性下痢などを生じ栄養障害を起こしQOLに障害をきたすため,進行度に応じたバランスのとれたリンパ節郭清が必要である.

索引用語
carcinoma of the papilla of Vater, carcinoma of the distal bile duct, extended lymph node dissection

日消外会誌 28: 892-897, 1995

別刷請求先
木下 壽文 〒830 久留米市旭町67 久留米大学医学部第2外科

受理年月日
1994年12月7日

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