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第28巻 第5号 1995年5月 [目次] [全文 ( PDF 678KB)]
原著

胆管細胞癌中枢型と肝門部胆管癌の臨床病理学的比較検討

牧野 弘之, 園山 輝久, 山岸 久一, 岡 隆宏, 内藤 和世, 大森 吉弘, 弘中 武**

京都府立医科大学第2外科, 京都府立与謝の海病院外科, 公立湖北総合病院**

 胆管細胞癌中枢型肝切除例10例と肝門部胆管癌肝切除例13例を比較検討した.腫瘍の肉眼型は,胆管細胞癌10例中9例では肝内に明らかな腫瘤を形成し周囲の肝実質に浸潤性に発育していたのに対し,肝門部胆管癌では腫瘤形成よりも胆管壁に沿う浸潤が主体であった.腫瘍の体積は,胆管細胞癌では肝門部胆管癌に比較して有意に大きかった.胆管細胞癌では,肝門部胆管癌に比較して大血管浸潤のほかに肝胆道の周囲臓器への浸潤を高率に認めた.胆管細胞癌でも12,13,8番へのリンパ節転移,ly,v,pn(+)を肝門部胆管癌と同じく高率に認めた.ew(+)は両者とも80%以上の高率であり,主にly,v,pnの存在によった.hw(+)は肝門部胆管癌で有意に高率であった.肝門部胆管癌の5年生存率は62.5%と良好であったが,胆管細胞癌では3年生存率17.9%と不良であった.両者は同一の規約で検討されるべき多くの類似点を有しているが,進展様式,予後などに違いが認められた.

索引用語
carcinoma of the biliary tracts, central type of cholangiocarcinoma, hilar bile duct cancer, modes of spread of carcinoma

日消外会誌 28: 1049-1054, 1995

別刷請求先
牧野 弘之 〒605 京都市東山区本町15-749 京都第一赤十字病院外科

受理年月日
1995年1月11日

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