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第28巻 第7号 1995年7月 [目次] [全文 ( PDF 443KB)]
症例報告

経カテーテル動脈塞栓術にて止血しえた傍乳頭憩室大量出血の1例

光辻 理顕, 市原 隆夫, 裏川 公章

神戸労災病院外科

 経カテーテル動脈塞栓術にて止血しえた傍乳頭憩室からの大量出血の1例を経験したので報告する.症例は82歳男性,吐下血を主訴にショック状態で緊急入院.食道胃内視鏡検査で出血源はみられず,腹部US,CTにて膵体部にφ12 mmの嚢胞が確認された.内視鏡的逆行性胆道膵管造影法を施行し傍乳頭憩室に新鮮血の貯留がみられたが,膵管造影では膵管の拡張なく嚢胞との交通もみられなかった.出血シンチグラム(99mTc),腹部血管造影検査でも出血源を同定できなかった.再度の大量出血時にも傍乳頭憩室より新鮮血の流出をみ,憩室からの出血と診断し,前上,前下,後上膵十二指腸動脈にゼルフォームとマイクロコイルを用いて塞栓術を行った.その後膵炎症状出現するも保存的治療にて軽快し,再出血なく経過良好である.制御困難な出血に対しTAEは有用であり,循環動態の安定した時期には考慮されてよい方法である

索引用語
parapapillary diverticulum, gastrointestinal hemorrhage, TAE

日消外会誌 28: 1730-1734, 1995

別刷請求先
光辻 理顕 〒651 神戸市中央区籠池通4-1-23 神戸労災病院外科

受理年月日
1995年3月8日

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