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第28巻 第8号 1995年8月 [目次] [全文 ( PDF 603KB)]
原著

胆嚢管低位合流型における隔壁様部位の臨床像と胆摘術に際しての問題点

上田 順彦, 小西 一朗, 広野 禎介, 根塚 秀昭, 吉光 裕, 太田 長義, 角谷 直孝

富山市民病院外科

 過去7年6か月間に当科で経験した胆嚢管低位合流型26例を対象として,胆嚢管と胆管の隔壁様部位の臨床像および胆摘術に際しての問題点を明らかにすることを目的とした.26例中右側壁合流の3例以外の23例では胆嚢管はいずれも胆管の後方を旋回し,前壁合流や前方旋回例は認められなかった.21例の胆摘後の造影ではいずれも胆嚢管の螺旋部分は切除されているが,隔壁様部分は全例そのまま遺残していた.3例の隔壁様部位の病理組織像では胆嚢管と胆管の両者の上皮直下に少量の萎縮性の筋線維成分の残存を認めるが,それぞれ正常の壁構造は完全に消失し,かわりに2次的に増殖した硬い膠原線維成分に置き換わっており両者は一体となっていた.本症では胆摘術に際して胆道造影上螺旋構造を有する部位までを胆嚢管の最終剥離可能部位とし,これ以上の過度な剥離は胆道損傷を引き起こすことを十分に認識する必要があると考えられた.

索引用語
low junction of cystic duct, septal structure, spiral structure of cystic duct, revolution of cystic duct, bile duct injury

日消外会誌 28: 1788-1793, 1995

別刷請求先
上田 順彦 〒939 富山市今泉292番地 富山市民病院外科

受理年月日
1995年4月5日

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