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第28巻 第8号 1995年8月 [目次] [全文 ( PDF 496KB)]
症例報告

混合型肝癌の2切除例

竹内 一浩, 西野 裕二, 大平 雅一, 池原 照幸, 山本 嘉治, 池田 光慶, 有本 裕一, 新田 敦範, 山田 靖哉, 繁澤 晃, 西村 重彦, 柳川 憲一, 澤田 隆吾, 曽和 融生

大阪市立大学第1外科

 混合型肝癌は肝細胞癌と胆管細胞癌の両者の性格を有するため悪性度が高い.そのため発見時には高度進行例が多く,切除例が少ない.今回比較的まれな混合型肝癌の2切除例を経験したので報告する.症例1は41歳の男性で,肝右葉前下区域に5 cm大の腫瘤を認め,右三区域切除を施行した.症例2は56歳の男性で,肝右葉後下区域に3 cm大の腫瘤を認め,部分切除を施行した.病理組織検査の結果,いずれも規約上はmixed typeの混合型肝癌と診断されたが症例1では肝細胞癌と胆管細胞癌が密に混在しており,症例2では両腫瘍成分の境界が明瞭であることから両者の発生様式に違いがあると思われた.自験例では肝切除に加え,肝門部リンパ節郭清を施行し,それぞれ42か月,16か月の無再発生存を得ており,術前診断あるいは術中病理診断にて混合型肝癌が疑われた場合はリンパ節郭清を付加することが賢明であると思われた.

索引用語
mixed hepatocellular and cholangiocellular carcinoma, hepatectomy

日消外会誌 28: 1843-1847, 1995

別刷請求先
竹内 一浩 〒545 大阪市阿倍野区旭町1-5-7 大阪市立大学医学部第1外科

受理年月日
1995年4月5日

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